小泉純一郎氏の歴史認識

小泉さんが首相になる以前のインタビュー(月刊『現代』2000年1月号)が http://d.hatena.ne.jp/travieso/20060112/p1 で引用されていたので、ここでも紹介します。当時の小渕政権の財政政策を批判する際のたとえ話として、満州事変前後の日本に対する歴史観…

自選エントリに追加

PC用pageのサイドバーの「自選エントリ」に コメント抹殺は言論弾圧ではない を、追加しておきました。ついでに、末尾に当ダイアリーのコメント・TBポリシーを追記しました。以下、そのままコピペ。 私はコメント欄で議論するのが嫌いです。主な理由は時間を…

谷垣氏の靖国参拝への見解

谷垣財務相は、先週の段階では、首相の靖国参拝の是非に関しては慎重な(換言すれば曖昧な)見解を述べていました*1が、昨日の会見ではかなり明確に自身の見解を述べました。 谷垣財務相:靖国参拝、首相とは一線を画す立場示す(毎日新聞) 谷垣禎一財務相は…

小嶋進氏証人喚問への感想

職場への移動中に書いています。 ヒューザー社長の小島進氏の証人喚問は、最初から公明党の佐藤茂樹議員の質問まで見ました。残念ながら時間切れ。証言拒否が多く、議場はブーイングの嵐という感じ。 先月の姉歯元建築士の場合は、証言によって自分の立場が…

レスター・テニー氏は某市民団体の味方ですが…

保守派の有名はてなダイアリー「愛・蔵太の気ままな日記」*1の今日のエントリ [リベラル]ユダヤ人団体をあおっている日本の団体について で知ったのですが、上記のレスター・テニー氏は「三菱広島元徴用工被爆者裁判を支援する会」*2という市民運動を支援し…

笹幸恵氏の記事への抗議

「バターン死の行進」記事、ユダヤ人団体が文春に抗議(読売新聞) 日本軍が捕虜米兵らを炎天下歩かせた「バターン死の行進」についての月刊「文芸春秋」の記事が「歴史を誤って伝えるものだ」として、ユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター…

渡辺恒雄の「論座」での発言集(後)

昨日のid:dslender:20060114#p2に引き続き、「論座」2月号の渡辺恒雄氏と朝日新聞・若宮論説主幹との対談記事から。今日は、防衛観や憲法観などに関わる部分を引用します。若宮氏と意見が異なる部分もあるので、関連する若宮氏の発言も同時に載せます。 若宮…

渡辺恒雄氏の「論座」での発言集(前)

さて、「論座」2月号における戦争責任や靖国参拝問題についての渡辺恒雄氏の発言の中から印象に残ったものを引用してみます。これらは朝日の若宮論説主幹と概ね意見が一致しています。 僕は学生時代から本当に反戦を主張してきました。先の戦争で、何百万人…

読売戦争責任特集はまだ続く

戦争責任問題に熱心な読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」は昨日で6回目。日本の経済観や財閥等の責任を検証していました。財閥に関しては確かに戦争に協力した面もあったが責任は重くない、という感じの論調。ゆえに、過去の5回の記事に比べればややイ…

続・総裁選関連の牽制合戦(?)

id:dslender:20060111#p1に引き続き、総裁選関連の興味深い発言を2つほど。森前首相の発言は相変わらずの面白さ。 選挙に勝てる総裁は意味ない 小泉首相を批判(毎日新聞) 森喜朗前首相は12日、東京都内で講演し、小泉純一郎首相が「ポスト小泉」は選挙に…

中国からの報道規制要求について

3日遅れ。既に各所の保守派やネット右翼系ブログで見かける話題ですが…日本の「中国脅威論」に懸念表明 局長級協議で中国側(朝日新聞) 日中関係を重視する朝日新聞らしく、様々な背景まで詳しく書かれていますが、ひとまず崔天凱アジア局長が日本に対して報…

中国進出の可否は企業自身が決めるべきこと

12月25日のエントリで言及した文芸春秋社の「諸君!」2月号の「中国に物言えぬ財界人よ 「社益」を排し「国益」を直視せよ」という記事について書きます*1。中嶋嶺雄(国際教養大学学長)氏と中條高徳(日本国際青年文化協会会長)の対談記事。 朝日新聞社の…

「論座」2月号購入

職場の休憩中。KFCで食事中にモブログです。 朝日新聞社の雑誌「論座」2月号を購入。この雑誌を買うのは初めて。お目当てはもちろん渡辺恒雄氏と朝日の若宮論説主幹との対談。ナベツネ氏は表紙まで飾っているとは。 対談を読了しました。近日中に感想を書き…

靖国と総裁選絡みの牽制合戦?

最近、首相の靖国参拝への懸念発言が目立つ山崎拓氏は、総裁選への出馬も噂されています。 自民・山崎氏「靖国参拝、総裁選の争点に」 (日経) 【シンガポール=共同】自民党の山崎拓前副総裁は10日、シンガポールのホテルで同行記者団と懇談し、今秋の自民党…

mumurブログによる根拠薄弱な批判の件

この年末年始にネット右翼界で話題騒然だったブログ記事といえば、有名なネット右翼ブログ「mumurブログ」の2つのエントリでしょう。 毎日新聞と朝日新聞が同じ内容の靖国参拝批判社説を掲載する(12月28日) この日、毎日と朝日が類似内容の靖国批判を社説に…

プロフィールに加筆

プロフィールpageに、「基本的政治姿勢」を加筆しておきました。常連的にご覧の皆様にはほぼ周知の内容ですが、初来訪の方には参考になるでしょう。 一行紹介「小泉自民党支持でネット右翼が嫌い」も改訂したかったのですが、良い案を思いつかなかったので保…

森喜朗氏の大連立批判

私はid:dslender:20060102#p2で、自民と民主の大連立はあり得ないと予測しました。選挙を考えると民主にとって損だと思われるから、という理由でした。 小泉首相が積極発言をしているせいか、自民党からの大連立否定論はこれまで目立ちませんでしたが、つい…

産経抄の印象批判を批判する

産経新聞は、ごくたまにですが、そこいらのネット右翼ブログ並みの低レベルな煽り的言論を行います。1月6日付けのコラム「産経抄」から、1月5日朝日社説を批判した箇所を引用。 ▼寒いといえば、五日付の「私たちこそ理解できぬ」と題した小泉首相の靖国神社…

韓国中央日報のナベツネ氏関連記事

最近の読売新聞はバランスの取れた現実的保守論調を採っていて、個人的には好印象なわけですが、渡辺恒雄会長が韓国中央日報氏の記事に登場しました。朝日新聞社の雑誌「論座」での対談の発言が紹介されています。 彼は「靖国公式参拝論者が次期首相になれば…

小泉首相年頭記者会見の矛盾点

2日遅れの話題ですが、1月4日の小泉首相の年頭記者会見質疑応答で靖国参拝問題に触れた部分について。 小泉総理大臣年頭記者会見(首相官邸) そして、中国の問題、韓国の問題、靖国の問題で首脳交流が進んでいないという御質問だと思いますが、私はこの靖国…

海外で戦争できる自衛隊が望ましい

「海外で戦争できる国を目指すのは良くない」と主張しているのは日本共産党。その点には同感なのですが、同時に私は「自衛隊は海外で戦争できるべきだ」と主張します。矛盾はしていません。 昨日の読売新聞の「展望2006」というコラムで、イラク自衛隊に関す…

フクダユウイチさん、また閉鎖ですか?

以前に何度か言及したフクダユウイチさんのはてなダイアリーが、またもや閉鎖されてしまいそうです。 「立ち直れそうにありません」(ピースフルラウンジ★フクダユウイチ) 訪れた皆様には本当に申し訳ないのですが、当ラウンジを続けていく気力がありません…

ネット選挙解禁に向けて

元日の毎日新聞には、自民党の世耕弘成参議院議員、民主党の鈴木寛参議院議員、および2ch管理人の西村博之氏の座談会が載っていました。ネット選挙:政治は変わる?3者座談会 世耕弘成氏/鈴木寛氏/西村博之氏各氏の発言から興味深い箇所を引用して所感を…

民主党にとって大連立は不利益かと

元日の読売社説は、民主党に対して「大連立も辞さないくらいの責任感」を要求しています。政権が変わっても国家観が変わらないのが望ましいという立場をとるならば正論です。ただ、大連立そのものは実現しないんじゃないかなあ。現在の世論は、国会議席分布…

市場原理主義の弊害とは

昨日の記事に引き続き、元日の読売社説への所感です。 人口減少時代へ国家的対応を 市場原理主義への歯止めも必要だ(後半) もともと市場原理主義者の跳梁(ちょうりょう)は、80年代前半の米国で始まった。 その弊害を見ながら、日本では対応が遅れた。…

市場原理主義への歯止めは必要だけど

元日の読売新聞の社説についての要約&所感。 人口減少時代へ国家的対応を 市場原理主義への歯止めも必要だ(前半) まず、人口減少時代への対応として、読売は次のようなことを主張しています。 短期的には労働力人口の急減を防ぐため、女性が就業しやすく…

hankakueisuuさんに「間違っている」と言われました!

先日のエントリ中国食物論もしくは松屋論で、「真性引き篭もり」のブログ記事を好意的(のつもり)に引用しましたが、それとは意見を異にするブログにも賛同できる旨を書いたところ、hankakueisuuさんに「無神経」「間違っている」と言われてしまいました。…

靖国問題さえ解決すれば日中関係が良くなるか否か

「靖国問題が解決すれば日中関係が良くなる」は真か偽か? “良くなる”が“完全改善”を指すとすれば、明らかに偽です。日中関係の懸案事項は靖国問題だけではないからです。 しかし、ほんの僅かな関係改善でも“良くなる”に含めるなら、真である可能性があると…

上海領事館員自殺事件への所感

外務省、ウィーン条約に違反と中国を批判…館員自殺で(読売新聞) 昨年5月に自殺した中国の在上海日本総領事館の男性館員が、中国側から外交機密に関する情報提供を強要されたとする遺書を残した問題について、鹿取克章外務報道官は28日の記者会見で、「中…

たばこ税・将来的には一般財源化を

たばこ増税に対して、一部の人々から反対の声が上がっているようです。そのような意見のブログを幾つか見てみましたが、殆どは喫煙者の方。私は非喫煙者なので、この増税は痛くも痒くもありません。 たばこ増税の是非については、喫煙者か否かで考え方が大き…