読売戦争責任特集はまだ続く
戦争責任問題に熱心な読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」は昨日で6回目。日本の経済観や財閥等の責任を検証していました。財閥に関しては確かに戦争に協力した面もあったが責任は重くない、という感じの論調。ゆえに、過去の5回の記事に比べればややインパクトは弱いと感じました。対米開戦にあたって、日本が米国の底力を見誤っていたことは指摘していましたが。
ところで、「論座」2月号の対談記事の中で、渡辺恒雄氏は「検証・戦争責任」シリーズについて、次のように言っています。
このシリーズは1年間やりますよ。1年間やって、2006年の8月15日をめどに、軍、政府首脳らの責任の軽重度を記事にするつもりだ。もちろん、我々は司法機関じゃないから、死刑とか無期懲役とか、そういう量刑を判断するわけにはいかない。しかし、道義的責任や結果責任の軽重について、誰が一番悪かったか、誰ぐらいまではまだ許せるが、個々から先は本当によくない、というような判断基準を具体的に示そうと思っているんです。
おお、8月15日に完結しますか。それまでに記事6本くらいは載るでしょうから、どのような人々の戦争責任を検証するのでしょうか。マスメディアや世論の責任なども扱うのでしょうか?
「誰が一番悪かったか」という問いに対する答えは予想できるような気がします。やはり、近衛文麿や木戸幸一辺りの政治家ではないかと。さもなくば「統帥権の独立」を濫用した軍人かな。
ともかく、楽しみにしておきます。