歴史認識

久間防衛相発言への所感

久間防衛相が講演で「原爆が落とされたのはしょうがないと思っている」と発言したことで、一部の人々から非難を浴びている件について。久間防衛相の発言要旨 「原爆投下しょうがない」 (福井新聞) 日本が戦後、ドイツのように東西で仕切られなくて済んだのは…

盧武鉉大統領が遊就館から得るものって…

「遊就館を訪問したい」韓国大統領、靖国参拝けん制(読売新聞) 盧大統領は「日本にとってアジアとの友好協力はあらがえない時代の流れだ」と指摘するとともに、歴史共同研究や共同歴史教材作りの必要性を強調。さらに、「遊就館に行ってみたいと思ったが、周…

読売戦争責任特集「メディア」

読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」を愛読しています。本日掲載分は「メディア」。主に大戦当時の全国3大紙(朝毎読)が軍部に協力していった様子を概観しています。 満州事変直前まで、多くの新聞は軍縮推進を提唱し、軍部に批判的でしたが、1931年の…

NYタイムズも麻生太郎氏も相変わらず

「あ然とさせる発言」麻生外相を米紙が痛烈批判(読売新聞) 13日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、靖国神社参拝や植民地統治をめぐる麻生外相の発言を痛烈に批判する社説を掲載した。 問題にしたのは、天皇陛下の靖国参拝が望ましいとした発言や台湾の教…

村山談話と靖国参拝

首相は談話理解してない 村山元首相が前原氏に(共同) 民主党の前原誠司代表は11日夜、村山富市元首相と都内で会談した。 村山氏は過去の戦争の「反省とおわび」を表明した村山首相談話(1995年)を出した経緯を説明し「今の政権では(談話は)出せない…

大日本帝国憲法の戦争責任

読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」を愛読しています。今日のテーマは大日本帝国憲法。 昭和初期の一部軍人と政治家は、立憲君主制を蔑ろにし、天皇の権威を利用して戦争へと邁進していきました。そのようなことが可能だった原因の一つに、大日本帝国憲…

読売「検証・戦争責任」の「特攻」

読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」を愛読しています。今日は「特攻」。「特攻入門」という感じの分かりやすい記事でした。 印象に残った箇所を1つだけ引用。 大西中将*1は特攻隊を編成する際、第1航空歓待の先任参謀に「こりゃあ、統率の外道だよ」…

戦争責任としてのテロの恐怖

読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」シリーズは今日で7回目。「血盟団事件」「五・一五事件」「二・二六事件」に代表されるテロの恐怖をとりあげていました。軍部が「私は構いませんが、部下がどう思うか知りませんよ」的な論法で気に入らない政治家など…

小泉純一郎氏の歴史認識

小泉さんが首相になる以前のインタビュー(月刊『現代』2000年1月号)が http://d.hatena.ne.jp/travieso/20060112/p1 で引用されていたので、ここでも紹介します。当時の小渕政権の財政政策を批判する際のたとえ話として、満州事変前後の日本に対する歴史観…

韓国中央日報のナベツネ氏関連記事

最近の読売新聞はバランスの取れた現実的保守論調を採っていて、個人的には好印象なわけですが、渡辺恒雄会長が韓国中央日報氏の記事に登場しました。朝日新聞社の雑誌「論座」での対談の発言が紹介されています。 彼は「靖国公式参拝論者が次期首相になれば…

大戦時の日本の国際感覚

4日遅れですが、速報の必要性はないと判断して、今日書きます。 戦争責任問題に熱心な読売新聞の不定期連載「検証・戦争責任」は12月16日で5回目。この日のテーマは「日本の対外認識と国際感覚」というテーマでした。 幾つかの観点から、先の大戦時における…

昭和天皇の歴史認識

新しい話題がないので、ここを開設する前の今年6月11日にメインブログに書いたエントリをそのまま転載しておきます。 ────(以下転載)──── 毎日新聞の岩見隆夫氏のコラム「近聞遠見」の本日付の記事が興味深かったのでリンクしておきます。 昭和天皇の「中…

対米英戦争開戦記念日に思う

1941年の12月8日、日本軍の真珠湾攻撃により、太平洋戦争(先の大戦の中の対米英戦争のこと)が始まりました。 米国と戦ったら勝ち目が薄いことは、冷静かつ客観的に見れば明らかだったはず。にもかかわらず開戦し、結果的に多数の日本人を死に至らしめた責…

戦争体験者ナベツネ氏の認識

今年に入ってから、読売新聞は積極的に紙面で戦争責任問題をとりあげています。おそらく、読売グループ会長のナベツネこと渡辺恒雄氏の意向でしょう。 新党日本の田中康夫代表が「日刊ゲンダイ」で連載しているコラムの中で、渡辺恒雄氏を好意的に評価する部…

麻生外相の問題発言

私は憲法9条2項の改正に賛成です。自衛隊は「軍隊」でも構わないと思うし、集団的自衛権を行使できる状態にしておくべきだと思っています。何故なら、一部の不穏国家やテロリストが跋扈する世界、が現実として存在するからです。 一方、日本が9条改正へ動く…

首相のAPEC閉幕会見への所感

小泉首相の記者会見要旨(福島民報)から引用します。 【中韓両国との関係】たとえ一つの問題で意見の相違、対立があっても全体の友好関係を損なわないことが必要だ。 全くその通りだと思います。直接には、靖国問題に対する中韓の姿勢のことを言っているので…

読売の戦争責任アンケート

何故か戦争責任問題に熱心な読売新聞のアンケート結果が今日の紙面に載っていました 戦争責任の議論「不十分」が約6割…読売世論調査 読売新聞社は、15、16の両日、全国世論調査(面接方式)を実施し、先の大戦に関して国民の意識を探った。 その結果、…

靖国神社に行ってきました。

一昨日の日曜、靖国神社に行ってきました。もちろん参拝はしません。 詳しいフォトレポートは、メインブログの「九段下」から始まる一連のエントリをご参照ください。 雰囲気を一度体感しておきたかったことと、付属の博物館「遊就館」を見たかったことが動…

小林よしのり『靖国論』感想(1)

余り時間がないので、以前メインブログに書いた記事をほぼそのまま転載します。新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論作者: 小林よしのり出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/08/01メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 57回この商品を含むブログ (125件) を見…

靖国問題の根本解決法(靖国大好き人間には納得できないが)

上記の通り、靖国参拝による日中経済関係の悪化はさほど心配要らないとも思われますが、このままでは火種を抱えた状態が続きます。ここでは、敢えて靖国問題の根本解決法をまとめておきます。ここでの「根本解決」とは、首相が靖国神社を参拝しても誰からも…

 高橋哲哉『靖国問題』感想

以前メインブログで書いた記事を、ほぼそのまま転載します。靖国問題 (ちくま新書)作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04/01メディア: 新書 クリック: 75回この商品を含むブログ (246件) を見る本題に入る前に、私の靖国問題に対する基本…

読売の連載「戦争責任」

最近の読売新聞は戦争責任問題に熱心。今日から不定期連載「戦争責任」が始まりました。Web上には当然載らないのでしょうが。 内容を超要約します。まず、戦争責任論議は世界的に第1次世界大戦終結後から始まっていることに触れています(不戦条約とかがその…

前原氏の歴史認識

2chのニュース速報板辺りでは、「前原氏は売国奴だから駄目」のような意見が多発しているに違いないと思いつつ投稿。 私は前原誠司氏の歴史認識にはかなり共感できます。 「小泉首相の靖国神社参拝について考える」(前原氏のサイト) 特に次の部分。 戦争を引…

小泉首相の戦後60年談話

今日は戦後60年の終戦記念日。政府は、先の大戦への反省やおわび、平和国家として歩む決意などを盛りこんだ小泉首相の談話を閣議決定しました。終戦記念日の首相談話は、1995年の村山内閣以来です。全文を載せておきます。私は、終戦60年を迎えるに当たり…