ブログと政治の将来

ここは政治系の話題に限定しているので、ITmediaの記事にリンクするのは珍しいのですが、自民党のネット対応担当とも言える世耕弘成参議院総務委員長のインタビューが載っていたのでとりあげます。


「ブログで政治報道変わる」――自民党・世耕議員
記事前半は有名ブロガーとの懇親会について。後半、いくつか注目したい箇所があるので引用します。

――ブログの影響力は、新聞に比べればまだまだ小さい


 もう少しだと思っている。以前は、ストレートニュースはネットで取れても、解説は新聞の方がいいと思っていた。しかしブログには、新聞よりも分析的でいい記事が、いろんな視点から書かれている。新聞の最後の砦である分析も、ブログに取られつつある。政治部の記者に対しては「取材のあり方を考え直したほうがいい」と私は言っている。

1次情報の取材については新聞などの既存メディアに分があります*1。その1次情報に対して、ブロガーたちが様々な見方からの意見を自由に書くのが健全なアマチュアネットジャーナリズムだと思います。その中から、大メディアよりも鋭い視点を持つ解説が現れるのは自然なことでしょう。

――ネット戦略といえば、民主党の得意技というイメージがあったが


 自民党の方がネット関連の専門家は多い。そうでない人も多いから目立たなくなってしまっているだけ。選挙運動のネット解禁も、自民党がリーダーシップをとってやっていく。

世耕さんの自信のほどがうかがえます。自民党が先頭に立って選挙運動のネット解禁を行うならば、案外早く実現する可能性が高いでしょう。次回辺りの選挙では、このブログでも堂々と特定の候補を応援したりできるかも。


ところで、世耕弘成議員ってまだ当選2回の参議院議員ですが、結構目立っているし、適材適所で重用されていると感じます。「世耕(せこう)」という苗字の響きが陰の実力者っぽくてイイ、と感じるのは私だけでしょうか? 私だけかもね。一発変換できないのが困りものですが。

*1:1次情報を取材するには、当たり前ですが時間と費用が必要で、普通に仕事を持っているブロガーには不可能