首相のAPEC閉幕会見への所感

小泉首相の記者会見要旨(福島民報)から引用します。

中韓両国との関係】たとえ一つの問題で意見の相違、対立があっても全体の友好関係を損なわないことが必要だ。

全くその通りだと思います。直接には、靖国問題に対する中韓の姿勢のことを言っているのでしょうが、日本側も、参拝を止めないなら止めないなりに、決定的に関係を悪化させない努力が必要。

時間がたてば理解されると思っている。

首相の靖国参拝に限っては、靖国神社が現在の歴史認識を捨てない限りは、時間が経っても永遠に理解されないような気がします*1

総理大臣である小泉純一郎が一人の国民として参拝している。二度と戦争を起こさず、今日の平和のありがたさをかみしめ、戦没者に哀悼の誠をささげる気持ちで参拝している。

(戦争を正当化する)見解は支持しない。戦争の反省を踏まえ、二度と戦争をしてはならない。

首相としては望ましい認識だと思いますが、それでも中韓に伝わらない原因は何故か? 次のうちから選べ、というのは冗談ですが……

  1. 中韓の認識が偏っている
  2. 中韓靖国外交カードにしている
  3. 靖国神社歴史認識が嫌われている
  4. 扶桑社歴史教科書の存在により、政権中枢近辺に戦争大好き人間が居ると思われている

実際は、複数の原因が複合しているのかも知れません*2

*1:【関連エントリ】靖国問題の根本解決法(靖国大好き人間には納得できないが)

*2:なお、前に何度か書きましたが、個人的には、靖国神社や「つくる会」の歴史認識は心の底から大嫌いです