毎日の靖国関連アンケート

靖国参拝調査:賛成50% 追悼施設は賛成66%(毎日新聞)

 毎日新聞が10月31日と11月1日に実施した全国世論調査(電話)で、小泉純一郎首相の10月17日の靖国神社参拝について聞いたところ「賛成」との回答が50%で、「反対」の46%を4ポイント上回った。また、靖国神社とは別に戦没者を追悼する無宗教の国立追悼施設を建設することについては66%が「賛成」と回答し、「反対」の29%を大きく上回った。

10/17の首相の参拝については、ほぼ世論が二分されている感じ。


ただ、若干気になるのは、一口に「賛成」と言っても、回答者によってニュアンスが異なる可能性があることです。「国のトップである首相が英霊を追悼するのは当然」と思って「賛成」した人も居るでしょうし、「私的な参拝に反対する理由がない」という意味で「賛成」した人も居るでしょう。ひょっとしたら、靖国の熱心な信者であるにもかかわらず首相の参拝方法が気に入らなくて「反対」と答えた人も居たかも。より精密な調査のためには、回答の選択肢を増やすのが望ましいのですが、電話調査ではそうはいかないかな。


もし、私がこの世論調査に答えるなら、両方とも「賛成」です。どちらも信教の自由の精神に基づきます。首相は靖国に参拝する自由があります*1。また、靖国信仰を持たない人が追悼できる場があっても良いという意味で、新追悼施設の理念にも賛同*2

*1:国益的には、参拝を控えた方が良いとは思いますし、私が国の元首なら絶対に参拝しませんが。

*2:ただ、新追悼施設に関してはコストや国益を慎重に勘案する必要があると思っています。詳しくはhttp://d.hatena.ne.jp/dslender/20051030#p1