山崎行太郎ブログにも一分の理

久しぶりに、特定ネット右翼ブログのエントリをとりあげてみます。


私のはてなアンテナ収録サイトの中で、唯一の「反小泉親民主保守」といえば、
 文藝評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』
です。実名ブログらしからぬ毒舌ぶりで、最近は親小泉保守ブログ叩きに余念がありません。私の政治思想とはかけ離れていますが、前にも書いた通り、考え方が違う人の文章を読む方が色々と勉強になると思っています。


そんな『毒蛇山荘日記』の最近のエントリの中で、なるほど、と頷ける部分があったので引用します。いわゆる堀江メール問題についての2月19日のエントリhttp://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20060219/1140299262から。

マスコミを中心に、この「堀江メール爆弾」を最初に提出した民主党の永田議員や、あるいはそれを全面的に支援している前原民主党執行部の政治責任を問う声が高まっているが、これもおかしなことである。むろん、「堀江メール」が「ガセネタ」であった場合、永田議員や民主党幹部の不明は問われるべきだろう。しかし考えもみよ。スキャンダルや疑惑を追求する側は、いつでもガセネタをつかませられる可能性と危険性に直面している。これは避けられないことだろう。「疑惑」なのだから当然のことである。たまたまそれがガセネタであったとしても、それほど問題にすべきこととも思えない。疑惑をかけられた側が、疑惑を晴らせばいいことで、つまりガセネタ情報を提供した人物Xを特定し、その犯罪を調査・追求するのは当然だろうが、疑惑を追及する際にガセネタをつかまされた政治家の側の政治責任を大げさに追及し、議員資格を剥奪するとかしないとかいう議論は、本末転倒な議論だろう。明らかにおかしい。もし、そういうことが日常茶飯事となれば、誰も国政の場で、政治スキャンダルや政治犯罪を追及する政治家はいなくなるだろう。

要するに、メールがガセネタだとしても、議員を辞めるほどに政治責任を問う必要はない、ということ。8割くらい同感です。不祥事があったから辞めろ、というのは短絡的だと思います。責任の取り方は議員辞職以外にもあると思うからです*1


だからと言って、永田議員や民主党の行為を正当化するつもりはありません。信憑性が薄いメールのコピーだけで民間人を含む人々を中傷したことはやはり問題。責任を追及されるのは仕方がないこと。議員や代表を辞めるかどうかはさておき、何らかの落とし前はつけるべきでしょう*2

*1:以前、西村真悟氏についても、私は同じことを書きました。id:dslender:20051130#p2

*2:もしかしたら、今回の件で信用を落とした民主党が次の選挙で負けるかもしれません。そういう落とし前でもO.K.