典範改正案の提出を事実上断念

ニュースソースは略しますが、小泉首相は昨日の夜、皇室典範改正案の今国会への提出見送りを初めて明言しました。


先日書いた通り、筋を通すなら改正案提出で、異論や世論に配慮するなら今国会での提出見送りとなる状況。どうやら、首相は政治的判断で後者を選んだようです。


ところで、首相は「国民の総意のもとで改正されるのが望ましい」と言っています。しかし、「男系の伝統」なるものを重視している人*1が居る状況で、「国民の総意のもとで改正」が実現できるかは怪しいと思うのですが……


有識者会議報告書の精神に基づくなら、本来はご懐妊に左右されるべきではないわけです。ただ、これを機に、少しでも多くの人が賛成できるように、細部の修正を議論するのも良いのではないでしょうか*2

*1:私には理解しがたい感覚なわけですが

*2:継承順位を直系長子優先で法的に一義に定める一方で、実際の継承は天皇家の意向が反映されるようにするとか…