牛肉問題での政府対応に雑談感覚で一言

米国産牛肉輸入問題で、閣議決定した政府答弁書に記された「現地での事前調査」を行わなかった件についてごく簡単に。


事前の現地調査をしなかったこと自体は問題なし。事前調査をしても、米国の特定業者や機関による脊柱の混入を避けられなかった可能性が高いでしょう*1小泉首相中川昭一農水省の責任を問わないという立場を表明しています。
農相対応に問題なし 首相、調査見送りに理解(共同)

 小泉純一郎首相は31日未明、米国産牛肉の輸入再開前に現地調査が必要との閣議決定をしながら実施しなかったことへの中川昭一農相の責任について「問題ない」と述べた。同時に「輸入再開した後でなければ、そのような科学的知見に基づいた判定はできないということになっている」と調査見送りに理解を示した。
 また「(衆院予算委員会での)質疑の通りだ。委員に対して十分な説明を行わなかった、これは遺憾だ。統一見解の通りだ」と説明不足だったことを認めた。

これで良いと思います。以前書いた通り、この問題の多くは米国側に責任があると思っています。


ただ、答弁書と実際の政府の行動が食い違ったことをきちんと公表しなかったのは問題。波風立てたくなかったのでしょうが、下手に事実を隠すとイザというときに突っ込まれて立場が不利になる可能性大。


一般的な原則として、事実関係はなるべく透明にしておく方が望ましいでしょう。

*1:それに、結果論ではありますが、実際に病原が見つかったわけでもありません