中韓を逆撫でし過ぎ

id:dslender:20051203#p2と似たようなテーマですが…
首相、会談延期で対中批判「靖国外交カードでない」 (産経新聞)

 小泉純一郎首相は5日昼、中国が東アジアサミット前の日中韓首脳会談の延期を表明したことについて「靖国(神社参拝問題)は外交のカードにはならない。いくら中韓両国が外交カードにしようとしても無理だ。批判する方がおかしいと思っている」と述べ、中国側を批判した。


 首相は「私はいつでもいいが、中国が延期する(なら)、それでも結構だ。中国の事情を尊重する」と指摘。中韓両国との関係については「靖国以外にも日中、日韓で重視していくべき問題はたくさんある。一つの問題で意見が違うと言って、ほかの問題も悪くしようという考えは(私には)ない」と述べた。


 首相の靖国参拝が会談延期につながったとの見方には「そうではないと思っている。これ(靖国参拝)は心の問題だ」と反論した。

11月30日の自民党本部での発言と同様の“外交カード論”。


小泉首相は良い意味で計算高い人なので、靖国問題で強硬発言しても中韓との関係が決定的には悪くならないと踏んでいるのでしょう。それならそれで良いと思います。また、外国の抗議程度で自己の信仰や信条を曲げない、という姿勢そのものは、それなりに評価します。


しかし、「外交カード論」は靖国嫌いの人間には絶対に通じない論法。この論法を振りかざしている限り「コイツは話が通じない分からずや」だと思われても仕方ないです。また、「(首相の靖国参拝が会談延期につながったとの見方に)そうではないと思っている」という嘘も如何なものか。国内の靖国参拝慎重派の心象を悪くする可能性もあると思われます。


中韓に嫌われる程度ならまだしも、国内の人々に嫌われるのは憲法改正などの今後の政治運営のためには良くないかと。


靖国参拝継続を表明するなら、従来通り「先の大戦で心ならずも命を落とした方々の慰霊」程度に留めておくのが、国内で最も多くの人の賛同を得やすいという意味で、無難だと思います。