西村眞悟衆議院議員逮捕の件

この話題は2日遅れです。何故遅れたか。上で書いたことに関連しますが、西村眞悟氏は民主党であり、かつ「(先の大戦時の歴史について)私は何も反省していない」などと言い放つような歴史認識の持ち主なので*1、私が最も共感を持ち難いタイプの政治家。しかも、逮捕理由は政治とは無関係な弁護士法違反。だから、一部の保守派ブログが騒ぐほどには興味を持てなかったのです。


ただ、民主党の対応については、一言だけ感想があります。
西村容疑者孤立…民主除籍処分に同情の声なし(読売新聞関西版)

 大阪地検特捜部などに弁護士法違反容疑で逮捕された衆院議員・西村真悟容疑者(57)が孤立を深めている。29日午前、除籍処分とし、議員辞職を勧告することも正式決定した民主党は「居座られるとキズが深くなる」(党幹部)と不快感を隠さず、西村容疑者が幹事長を務める超党派の国会議員でつくる拉致議連も後任の人選を急ぐ。過激な言動もあって、国会では〈一匹オオカミ〉とも言われてきただけに「逮捕されて、かわいそうだという人は誰もいない」との声も漏れる。


 この日、民主党本部で開かれた役員会。前原代表は冒頭、「本人に役員会の意思をしっかり伝えたい」と力を込めた。意思とは、もちろん一刻も早い議員辞職。異論は出なかった。

 西村容疑者はタカ派的な言動で党内から元々遊離していたうえ、出身母体である旧民社党系のグループは中野寛成・前衆院副議長らが9月の衆院選で落選、影響力が低下している。こうした背景から同情論はほとんどない、という。


 関係者によると、西村容疑者は議員辞職について、逮捕前日、知人に「大きな恥をかくことになるが、議員としての筋は通したい」と辞職の考えがないことを改めて強調。逮捕後も姿勢を変えていない、という。

近年、国会議員の逮捕者は民主党が多数を占めているので、党としてもイメージダウンを最小限に留めたい故の辞職勧告なのでしょう。ただ、「議員としての筋を通すために辞職しない」というのも、ある意味正論だと思います。民主党は迅速に除籍処分を下したので、仮に西村氏が辞職しなくても党の更なるイメージダウンは無いでしょう。議員としての進退は、西村氏が自主的に決めれば良いと思います*2

*1:西村議員のサイト内の日本、中共、韓国の八月十五日の歴史認識表明と私の表明を参照

*2:どっちみち、次の選挙での当選は無いと思われますが