改正議論の内容充実を重視せよ

昨日の朝のNHKの番組についてのニュースから少々。


新憲法で自衛軍の保持明記、公明幹事長代行が反対(読売新聞)

公明党太田昭宏幹事長代行は、同草案の9条改正案で「自衛軍」の保持を明記した点について、「賛成しかねる。9条1項、2項は堅持すべきだ」と述べた。

昨日の記事に書いた通り、9条改正には国民投票が最大関門。国会を通すだけなら、公明抜きで自民・民主の全員賛成でも十分ですが、それをやってしまうと、国民投票通過が相当に困難になります。十分に時間をかけて議論し、公明が納得でき、かつ実利ある改正案をつくりあげて欲しいと思います。


気になったのは次の部分。

一方、憲法改正の手続きを定める国民投票法案について、自民党舛添要一氏が、議員立法として自公民3党で合意し、来年の通常国会に提出したいと述べたのに対し、太田、枝野両氏は、共産、社民も加えて全会一致を目指すべきだとの考えを強調した。

共産や社民はガチガチ護憲なので、憲法が改正され難いような法案に固執するのは目に見えています。それなのに、民主と公明が全会一致に拘る理由が私にはわかりません。両党とも、細かい立場こそ違いますが改憲を志向しているわけですから、国民投票法案はとっとと多数決で通し、実質的な憲法改正論議に少しでも多くの時間を割くべきだと思うのですが……