「Johnny style!」問題

Johnny style!というブログの靖国問題エントリが、一部の保守系ブロガー(というよりネット右翼)の反感を買い、“炎上”しているようです。


まずは関連エントリのリンクを。
A. 靖国問題について考える(1)
B. 靖国問題を考える(2)
C. The reason I write


「Johnny style!」の管理人Johnny氏は、自論(首相の靖国参拝不支持)と異なる意見を持つ多数のブログにトラックバック(しかも相手ブログへのリンクや言及なし)を打ちました。


コメント欄には、TBされたと思われるブロガー多数が書き込んでいます。Johnny氏に賛同する意見、批判的な意見(ネット右翼)など様々。


そして、相変わらずネット右翼連中の中には、(私の基準で)見苦しいコメントをつける輩がいます。いくつか例示します。


不愉快な方ですね。
自分は勝手にトラックバックしておいて、自分では
「ポリシーを読め」「邪魔だったら削除しろ」ですか。
傲慢です。
私はスパムでない限りトラックバックを拒否しませんので(それがWeblogでしょうから)、別にトラックバックされたことはかまわないのですが、policyとやらを読まされたのは非常に不愉快です。


そもそも内容がどうしようもない傲慢な"policy"ですが、他人に読んでもらいたいなら、もっと短く端的に書かないとだめです。
他人のサイトなのですからから"policy"読んでからコメントするのは当然*1。私の基準では、このコメンターの方がよほど傲慢。


よくここまで内容のない文章を長くかけるものだと関心しました。
暇つぶしの対象にもならなかったんで最後まで読みませんでしたが。


(-@∀@)<それは望んでいないはず
(-@∀@)<事の本質は〜ではない
(-@∀@)<〜の反発が予想される。
(-@∀@)<〜という意見もある
(-@∀@)<〜という声も聞かれなくもない
(-@∀@)<〜と聞こえないか。
(-@∀@)<〜姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
(-@∀@)<〜が役割のはずだ。
(-@∀@)<日本に足りないのは〜
(-@∀@)<〜という言葉はあまりに乱暴だ。
(-@∀@)<しかし、こういう声もある
(-@∀@)<謙虚に耳を傾けるべきではないか。
(-@∀@)<ちょっと待って欲しい
(-@∀@)<波紋を広げそうだ。
(-@∀@)<私達はアジアの一員として〜
(-@∀@)<私達一人一人が〜
長文の天声人語を見たっていう感じです。
実質的な内容皆無で、かつJohnny氏の意見への嫌悪感情だけが伝わってくる最悪な糞コメント。


TBありがとうございます。
ただし、貴方の主張には全く賛成できません。


中韓の外交攻勢に膝を屈した」という印象を与えれば、「日本は脅しをかければ震えあがって言うことを聞く」という印象を各国に与えかねません。
「相手の感情を傷つけた」からなんだと言うのでしょうか?
外交の場でそんな感情論を振りかざすような(具体的な国名が浮かびますねw)国は、どこからも信用されないでしょう。


「いいから謝罪しとけ、それが大人のやり方だ」とでも言うのでしょうか?
そんなことをしているからこそ、事実定かならぬ「慰安婦」問題で「村山発言」なるものが飛び出したり、条約で決着済みの毒ガス兵器処理費用負担などを脅し取られるのです。

タフネゴシエイターだという印象を与えたほうが、百倍国益になるでしょう。
もう少し勉強されたほうがいいのでは?
Johnny氏の記事は首相の靖国参拝の是非に関するものなので、中韓との外交姿勢一般を持ち出しての反論は少しピントがずれていると思います*2。それはともかく「もう少し勉強されたほうがいいのでは」が気になります。この方以外にも、Johnny氏を「勉強不足」と批判するコメントが目立ちました。ほとんど無意味な批判だと思います*3。彼らは、歴史などを“正しく”勉強すれば靖国参拝賛成に転ずるのは当然とでも思っているのでしょうか? 


靖国参拝への賛否の違いは、宗教観の違いや、先の大戦時の歴史への主観的評価の違いによって生ずるものです。どちらが正しいという次元の問題ではありません。


さて、Johnny氏の"policy"から引用。
最後にTrackbackに関して。こちらからいくつかのBlogにTrackbackを送信させていただく場合があります。もしお気に召さないようでしたらお手数をおかけいたしますが削除いただいて結構です。一応自分の意見と同じかどうかを問わず、記事を読んでふさわしいと思ったものに関しては世の中にはいろいろな意見が存在するという意味で送らせていただく場合もあります。ご迷惑でしたら削除いただいて結構です。ただ、それに関していちいちコメント欄にクレームを書き込むのはBlogが荒れる原因にもなりますので、ご遠慮いただければ幸いです。あと、僕の記事に関して記事を書かれる場合はTrackbackしていただければと思います。是非一読させていただきます。
「リンクは自由」ですから、反対意見記事へのトラックバックも自由であるべきです。SPAMだと解釈するなら勝手に削除すれば済むこと。また、「コメント欄へのクレーム禁止」も管理人の自由だと思います。


言及なしTBや意見の異なるブログへのTBには賛否両論あるでしょう。この件に限らず、ネットマナーについての個人の所感は千差万別。靖国問題同様、万人が納得できる結論など存在しそうにありません。だからこそ、管理人が好きなように運営すれば良い、という個人ブログ自由主義が最も無難だと思っています。


ところで、無差別トラバを非難している人々は、仮に「Johnny style!」の記事が靖国参拝支持だったら何も文句をつけなかっただろうな、と思います。

*1:Johnny氏は長文傾向があり、読みにくく感じる人が多いのは残念ながら事実でしょうが、だからと言って、管理人ポリシーを無視してよい理由にはならないと思います

*2:実際、私自身は、靖国など歴史認識問題では中韓に譲歩しつつ、その他の実質的な問題では強硬な姿勢で臨むのが国益的にベストだと思っています

*3:Johnny氏の知識不足が問題になるとすればThe reason I writeの中の「現にアメリカは今から220年近く前の憲法を未だに改正することなく使っている」だけかと。他は、主義の違いの範疇