ネット右翼≒朝日(∵単純性)

前日の記事で、私は第3次小泉内閣を単純に「堅実で妥当」とだけ評しました。それ以上にもそれ以下にも評価できなかったからです。


ところが、内閣の布陣をやけに称賛したり、逆に不安がったりする人々も居ました。そういう人を観察する方が、内閣改造ニュースそのものより楽しかったです。


ネット右翼系のブログの中には、対中強硬派と目される安倍晋三氏と麻生太郎氏をそれぞれ官房長官外相という重職につけたことをGood job扱いしているところが目立ちました。その一方で、親中派二階俊博氏が経産相になったことを心配(?)したりしていました。要するに、ネット右翼連中は中国嫌いで靖国大好きな人を認め、親中派靖国参拝に慎重な人を認めない、ということですな。単純な思考。政治の仕事が対中外交だけならそれでも良いかも知れませんが、内閣の実務はそんなに単純ではないだろ、と私は思います。


一方、ネット右翼が蛇蝎のごとく忌み嫌う朝日新聞の11月1日社説を引用。
「内閣改造 アジア外交が心配だ」

 小泉政権でも、外交的な配慮から歴代の外相と官房長官は参拝を控えてきた。新内閣では3人がそろって参拝するということなのだろうか。


 その一方で、この人事からはずれたポスト小泉候補がいる。中国との関係を重視し、首相の靖国参拝に批判的だった福田元官房長官だ。


 靖国問題で譲る気はない。関係修復はそのことを前提に考えましょう――。今回の布陣から、中韓などが首相の意図をそう読み取ったとしても無理はない。


 国内では改革継続の旗を振り、アジア外交の停滞には目をつぶり続ける。この小泉路線があと1年続く。その痛手の深さが心配である。
うーむ、内閣改造だけでアジア外交がうまくいかないとは言い切れないような。ネット右翼連中と主張は真逆ですが、単純さでは同等だと思います。朝日の普段の論調から考えると気持ちは分かりますが、大事なのは彼らの今後の言動。