傾聴する価値がない国立追悼施設への批判

ネット右翼連中による国立追悼施設への批判の中には、耳を傾けるに値しない感情的な、あるいは無知に基づいたものが存在します。

追悼は宗教行為なので、「無宗教」はあり得ない
無宗教」を「宗教色が無い」と解釈するならその通りですが、実際には、新追悼施設は米国のアーリントン墓地のように、多彩な宗教による追悼方法を許容するスタイルを目指しています。「無宗教」とは「特定の宗教の影響が無い」を意味しています。
(参考:「国立追悼施設を考える会」メンバーでもある太田昭宏氏のWeb Page
ですから、この種の批判は事実誤認に基づく無意味な主張です*1
靖国神社を蔑ろにするのは英霊に対して非礼である
上のニュース記事にある通り、靖国と両立し得る施設を目指しているので、蔑ろにしてません。そもそも、英霊や魂云々は靖国神社信仰を持つ人以外には通用しない論法です*2

*1:ひょっとすると、靖国神社を愛する余り、意図的に追悼施設の精神を歪曲しているのかも知れません。

*2:敢えて同様の論法で彼らに反論してみます。靖国以外の追悼施設を認めないというのは、靖国を信仰しない人の宗教観を蔑ろにする暴論です。