憲法改正賛成多数で9条改正反対多数

憲法世論調査:9条改正「反対」は62%(毎日新聞)

 調査は9月2日から4日まで全国の4550人を対象に実施し、2418人から回答を得た。調査方法が異なるため単純に比較はできないが、昨年4月と今年4月の電話調査では、憲法を「改正すべきだ」が6割程度、「改正すべきでない」が3割で、ほぼ同じ傾向となっている。


 男女別では、男性は改憲派62%、護憲派33%であるのに対し、女性は改憲派54%、護憲派36%だった。世代別では30、40代で改憲派が各65%と最も多く、20〜60代の各年代で5割を超えた。70代以上では賛成44%、反対40%と拮抗(きっこう)している。


 同時に、9条改正について聞いたところ「変えるべきでない」との答えが男性で57%、女性は67%に達した。「変えるべきだ」は、男性が38%、女性は23%にとどまった。世代別では、20代の70%が9条改正に反対したのをはじめ、30、50、70代以上の各世代で6割を超えた。改正賛成派は40代の36%が最高。


 9条改正賛成派にどの部分を変えるべきかを聞いたところ、戦力不保持と交戦権否認を規定した2項だけを「変えるべきだ」と答えた人が50%と最多。戦争放棄を定めた1項と2項の「両方とも」が35%と続き、1項だけを「変えるべきだ」は13%にとどまった。

私自身は9条第2項を改正した方が良いと思っています*1


ちなみに私は、9条以外の改正には余り積極的ではありません*2。たとえば、20条の政教分離規定の改定には反対です*3

*1:私が9条改正に賛成する理由は、万一集団的自衛権を行使せざるを得ない情勢になったとき現憲法憲法解釈では身動きが取れなくなるおそれがあるから、という1点です。

*2:もちろん良い案が各党から出された場合は賛成しますが。

*3:自民党の改正草案では「社会的儀礼」の範囲内で国などが宗教活動を行うことを認めようとしています。首相の靖国公式参拝が合憲解釈される可能性が高まりますが、現状では外交的に損です。また、これは私の個人的な感情ですが、社会的儀礼の名のもとに特定の宗教観を押し付けられるのは嫌です。