小泉首相の所信表明

今日の衆院本会議で、小泉首相所信表明演説を行いました。3200字という、1977年の福田内閣に次ぐ短い演説。所信表明は実質的な審議ではないので、簡潔なのは良いことかと。
「政府の規模を大胆に縮減」首相が所信表明演説(読売新聞)

 首相は、郵政民営化について「行政、財政、経済、金融などあらゆる分野の構造改革につながる『改革の本丸』だ」と改めて主張。「今まで郵政民営化は『暴論』ではないかとの指摘もあったが、衆院選の結果、国民は『正論』であると審判を下した」と述べ、衆院選での与党圧勝を背景に成立の必要性を訴えた。


 国家公務員の総人件費削減では、給与体系を見直すとともに、定員の純減目標を設定する考えを表明。また、財政投融資の「入り口」である郵政民営化に続き、「出口」の政府系金融機関の改革に取り組む考えを強調した。


 小泉内閣の成果として「既に約10兆円の歳出改革を断行した」と指摘。さらに、2010年代初頭に、国債収入・元利払いを除いた基礎的財政収支プライマリーバランス)を黒字にするよう、財政構造改革に取り組む考えを示した。
簡潔でありながら、財政構造改革については比較的詳しく述べられたようです。改革は首相の生命線ですからねえ。
年金制度改革に関しては、「与野党が胸襟を開いて協議を行い、意見の相違を埋める努力をすることが不可欠だ」と述べ、民主党などに積極的に協議に応じるよう促した。
読売の記事を見る限りでは、年金に関しては簡潔に過ぎると思う人もいるかも知れません。年金を重要視する国民は少なくないと思うので、もう少し踏み込んでも良かったような……
 外交では、イラクでの自衛隊による人道復興支援活動が「住民から高い評価を受けている」と強調。12月14日で期限が切れる自衛隊の派遣期間の延長問題については、「イラク国民の要望や国際情勢を踏まえつつ、現地の状況を見極めた上で判断する」と述べるにとどめた。


 北朝鮮問題については、拉致、核、ミサイルの問題を解決し、国交正常化を目指すと訴えた。
この辺は、簡潔かつ無難だと思います。どちらも予断を許さない状況なので、これ以上具体的には言えないでしょう。