自民・菅原氏の質問姿勢は好ましくない

昨日の衆院予算委で、自民党菅原一秀氏の質問に民主党が反発し、審議が空転した件について。
「質問が卑怯」と予算委中断(ライブドアニュース)

 午前中の質疑で、菅原氏は、民主党鳩山由紀夫幹事長が「ライブドア問題に自民党議員の影がちらついている」とテレビで発言したことに対して、「もしうわさレベルで公共の電波上で口にしたのなら看過できない」と批判。その後も、「このところ盛んに自民党を批判する民主党はどうなのか」と切り出し、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された小林憲司前議員や、弁護士法違反容疑で逮捕された西村真悟議員らの名を挙げて、民主党批判を続けた。

 民主党議員から「ちゃんと質問をしろ」など野次が飛び、大島理森委員長が「速く質問に入ってください」と促す場面もあった。

 その後、登壇した民主党伴野豊議員は、質問に先立ち、「神聖な予算委員会の場なのに、菅原氏の質問は下品で卑怯だ」と抗議した。

まず、鳩山由紀夫氏の発言自体が(少なくとも現時点で)根拠薄弱な中傷であることは確かでしょう。今国会の場での民主党による自民批判には頷けないものが多々含まれることも事実*1。それ自体を毅然と批判するに留めるなら良いのですが、別の問題を持ち出しての批判返しは好ましいと思いません*2。下品と言われるのは仕方ないかな。


一般論として、アンフェアな相手にアンフェアで返すのは、愚策である場合が多いと思います*3。こちらの印象を貶める可能性が高いからです。

*1:id:dslender:20060124とid:dslender:20060125に書きました

*2:民主党の法律違反議員が他党に比べてかなり多いのが事実だとしても、です

*3:中韓での反日世論に対するネット右翼の姿勢にも似たような感想を抱いています。id:dslender:20060201